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扁桃炎とは

のどの奥にある「扁桃」がウイルスや細菌に感染して炎症を起こし、のどの痛みなどを起こすのが扁桃炎です。原因の多くは溶連菌(A群レンサ球菌)ですが、その他ブドウ球菌やインフルエンザウイルス、アデノウイルス、単純ヘルペスウイルスなど様々な原因があります。
お子さんは免疫機能が発達途中なので、小学生くらいまでは感染しやすい傾向にありますが、大人でもストレスや睡眠不足などが引き金になって感染することがあります。
ウイルスか細菌かによって治療方法が異なり、悪化すると合併症のリスクが高まるので、原因を早急に突き止めて治療することが重要です。
扁桃炎の症状
- のどの赤み、痛み
- 38℃以上の高熱
- 首のリンパ節の腫れ
- 頭痛、関節痛
- 倦怠感
- かゆみのある赤い発疹
- 舌に真っ赤なブツブツができる(いちご舌) など
扁桃炎の種類
急性扁桃炎
扁桃炎と言われる場合、多くは急性扁桃炎を指します。発熱や倦怠感などの風邪に似た症状が見られますが、風邪よりも強いのどの痛みがあることが特徴です。原因がウイルスであれば、のどの消毒や解熱剤などの対症療法、細菌であれば抗菌薬で治療します。
習慣性扁桃炎
急性扁桃炎を年に3~4回以上繰り返し発症している場合は、習慣性扁桃炎と診断されます。のどの痛みや高熱などの症状が治まっても、免疫が低下するとまた再発してしまうことが特徴です。喫煙や飲酒による刺激が発症に関わっているとも言われています。炎症がひどく、より悪化するようであれば扁桃を摘出する手術をご提案することもあります。
扁桃周囲腫瘍
扁桃に感染した細菌が深いところまで広がって増殖を続けると、膿がたまって腫瘍になります。お子さんにはほとんど見られず、20~30代の男性に多いです。さらに進行すると首や胸部まで膿がたまり、最悪の場合は亡くなってしまうこともある危険な病気です。
抗菌薬の投与や膿を切開して排出する治療などを行いますが、緊急性が高い場合は入院が必要になることもあります。
伝染性単核球症
EBウイルスによって扁桃炎や頸部のリンパ節腫脹、肝障害などが起こります。倦怠感と微熱から始まり、その後、のどの痛みが見られますが、5歳未満のお子さんは症状が現れないことが多く、感染に気づかないまま免疫を獲得している「不顕性感染」の方が大半です。特別な治療方法はなく、安静にして対症療法を行います。
扁桃炎はうつります
細菌やウイルスが原因の急性扁桃炎は、人から人へうつる可能性があります。特に原因としてよく見られる溶連菌は感染力が強いので、注意が必要です。
主な感染経路は、飛沫感染、接触感染、経口感染の3つです。
- 飛沫感染:咳やくしゃみなどに含まれる菌を吸い込んで感染する
- 接触感染:菌のついたドアノブや手すりなどを触った手で口や鼻を触って感染する
- 経口感染:手についた菌が口から入って感染する など
感染予防の観点からも、扁桃炎が治るまでの間は学校やお仕事をお休みしていただくことが望ましいです。その期間や判断基準については、診察時に詳しくお伝えします。