顔の歪み・痺れ

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顔面神経麻痺とは

顔面神経麻痺とは

顔面神経麻痺は、顔面の神経が何らかの原因で障害され、顔の筋肉が突然動きづらくなる病気です。年間で10万人あたり50人ほどが発症すると言われています。そのうちの2割以上に後遺症が残るという報告もあり、症状が出てから3日以内の治療スタートが望まれます。
顔面神経の通り道の大部分が耳の骨から耳下腺、顔面にあり、これらは耳鼻咽喉科の専門領域です。詳細な検査や治療が必要な場合はご紹介になりますが、早期の原因特定のためには耳鼻咽喉科での診察が有効です。ご家族から違和感を指摘されたり、顔に気になる症状が現れたりしたときは、すみやかに文京区本駒込の本駒込耳鼻咽喉科までお越しください。

顔面神経麻痺の症状

  • 口元から水がこぼれる
  • 目が閉じられない
  • 眉がうまく動かない
  • 音が耳に響く
  • ふらつき・めまい
  • 耳の詰まり感・難聴 など

顔面神経麻痺の重症度判定

顔面神経麻痺の重症度判定に用いられる10項目の表情運動があります(40点法・柳原法)。以下の表情を「ほぼ正常(4点)」「部分麻痺(2点)」「高度麻痺(0点)」の3段階で評価し、合計点数で重症度を判定します。

  • 安静時
  • 額にしわを寄せる
  • 軽く目を閉じる
  • 強く目を閉じる
  • 片目をつぶる
  • 鼻翼を動かす
  • 頬をふくらませる
  • 口笛を吹く
  • 「イー」と歯を見せる
  • 口をへの字に曲げる など

判定

  • 10点以上…不全麻痺、8点以下を完全麻痺
  • 20点以上…軽症、 18~10点…中等症、8点以下…重症

顔面神経麻痺の原因と主な疾患

顔面神経麻痺が起こる原因には、ウイルスによる感染、外科手術やケガによるもの、神経や血管の病気によるもの、生まれつきの障害の、大きく4つに分類されます。
このうち最も多いのがウイルス感染によるもので、朝起きたら顔が動かなくなっていたなど、ある日突然麻痺が起こることが特徴です。特に多いのが「ベル麻痺」、次いで「ラムゼイ・ハント症候群」です。
脳の病気でも急な麻痺が起こることがありますが、呂律が回らない、意識障害、手足の麻痺なども同時に見られる点で異なります。

ベル麻痺

顔面神経麻痺を起こす病気として特に多く見られるのがベル麻痺です。長らく原因がわかっていませんでしたが、最近では単純ヘルペスウイルスが神経に炎症やむくみを起こし、麻痺につながると報告されています。また、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、風疹、インフルエンザなどのウイルスが原因になることもあります。

ラムゼイ・ハント症候群

ラムゼイ・ハント症候群の原因になるウイルスは、水痘・帯状疱疹ウイルスです。多くの方が子どもの頃に水ぼうそうにかかりますが、治癒した後もウイルスの一部が体内に残っています。風邪やストレスなどで免疫が低下するとそのウイルスが活性化し、帯状疱疹や顔面神経麻痺を引き起こすのです。
ベル麻痺に比べ、ラムゼイ・ハント症候群のほうが重症化しやすく、後遺症も残りやすいと言われています。

顔面神経麻痺の治療

ベル麻痺とラムゼイ・ハント症候群の治療では、神経の腫れを軽減するためのステロイド剤と、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス剤を使用します。ステロイド剤は発症から48時間以内に使用することで効果が期待できますので、症状を自覚したら可能な限り早めの受診をおすすめします。
治療を開始しても1週間程度はウイルスが増えて悪化しますが、軽症で1か月程度、中等症でも3か月程度で麻痺はほぼなくなります。
重症の場合は、手術が必要になることもあります。

顔面神経麻痺の後遺症について

顔面神経麻痺の後遺症には、以下のようなものがあります。

  • 病的共同運動:顔の一部を動かそうとすると別の場所も一緒に動く
  • けいれん:顔の引きつりや目元がピクピクと動く
  • 拘縮(拘縮):関節が動かしにくく、顔がこわばる
  • ワニの涙:食べ物を噛むと涙が出る など

顔面神経麻痺の症状が進んで顔の筋肉が固まってしまうと、これらの後遺症が残りやすくなります。顔を温めて筋肉をマッサージしたり、運動訓練のリハビリを行ったりするなど、専門的なサポートを受けることが重要です。
また、発症から数年経過しても麻痺が残っている場合は、形成外科で眉やまぶたの手術を受けられる方もいます。
いずれにせよ、顔面神経麻痺は早期に治療を開始し、正しく病気と付き合っていくことが最も重要です。